情熱トップインタビュー

VOL.25 入江恭広氏

<インタビュアー:佐久間 俊一>
入江恭広(いりえやすひろ)氏 プロフィール
1974年神戸市生まれ、横浜市育ち。明治学院大学経済学部卒業。 大学卒業後、株式会社コナカの同期内トップセールスとなり、店長職の勤務を経験。
さらにITベンチャー企業に転じ、営業・採用部門のトップとして従事する。その後、IT業界への大いなる可能性に魅せられて2004年に起業。株式会社アイ・エンターを設立し、4年で売上約13億円を達成するなどの成長企業に育てる。 また、人事採用コンサルタントとして多数の企業担当者の採用活動のコンサルティングを手がける他、自社採用などでも年間約1,500名の学生と会い、講演活動も行っている。
■アイ・エンター様 事業理念
信頼され愛される企業をめざしたゆまぬ努力をしつづけます。

一、仕事を楽しむ
一、成長を楽しむ
一、挑戦を楽しむ
一、サービスを楽しむ
一、感謝を楽しむ

アイ・エンターは顧客・地域社会・従業員から信頼され愛される 企業を目指し常に惜しみない努力を行っていきます。その為に創業精神でもある自ら進んで取組みどんなときにも楽しみながら仕事・成長・挑戦・サービス・感謝を実践していきます。
-- 事業をはじめたきっかけ、その思いにはどのようなものがあったのですか?
入江: 「自分だったらどんな会社を作るのだろう?作りたいのであろう」という思いが沸きあがってきたのです。純粋に"後悔の無い人生をおくりたい"というのが基本の私にとって後悔の無い人生とはどういう人生なのだろうと考えたのです。その時思ったのが「楽しんでいる状態がずっと続いていくこと」ということです。これが続いていけば人生の最後を迎える時も「素晴らしい人生だった」と思えるであろうと感じたのです。
自分も楽しく、一緒にいる人間も楽しく、そんな会社が作りたかったというのが起業のきっかけです。その中で自分が出来ることは何であろうと考えた時に身近にITや人材という部分があったので着手したという流れです。自分が出来るビジネスの中で根幹にある思いをどう具体化していくかという事に重きを置いて進んできました。
-- "楽しむ"ということをキーワードにした事業理念は創業以来常に社員の方には伝えているのですか?
入江: はい、これはずーーっと言い続けています。会社を作ったときに会社のブレない軸を作りたいと思ったのです。思った想いを言語化して共有しないといけない、それを形にしたのが事業理念です。 1人だけならなんとでもなりますが、一緒にやる仲間がいる以上、想いを共有化していきたいと思ったのです。しかし「楽しむ」というキーワードは勘違いされないように気をつけなくてはいけないと思っています。 情熱と同じで、一生懸命やった量に比例して返ってくる楽しさの量は比例していると思います。いい加減にやっていたり自分から望んで動いていないものは楽しくない。その楽しさの量を多く得たいのであれば、本気で主体的にどれだけやったかにかかっていると思うのです。目の前にある辛いと思う仕事も自分の考え方、自分の消化の仕方ひとつで景色は変わるし自分も変わるし結果も変わると思っています。
自分が得たい楽しさがその先にあるのであれば目の前にある辛い出来事の捉え方を変えるべきだと思うのです。これを社員にはよく伝えています。 相手の事を楽しませたい、自分も楽しんでやりたいと本気で思っていれば周りに対して良い影響しか与えないはずです。そんな人材をうちの会社で育てていってそういう会社になっていき、周りに好影響を与えられるようになれば未来永劫存在できる会社になると信じています。
-- そのような考え方になったのは何か幼少の頃や学生の時にきっかけがあったのですか?
商談ルームの壁一面には社員の皆様の
「何を“楽しむ”」が描かれている
入江: 私が今までで一番自分の人生について考えたのは会社を作った時です。自分の生き方はどうあるべきであろう、企業とはどうあるべきであろうと考えたのです。その時に船井幸雄さんの本や稲盛さんの本に出会ったのです。やり方ではなく"あり方"が大事という観点が書いてあり、それを自分なりに考えた結果「楽しむ」ということを軸にすることに決めたのです。
経営をしていくと私利私欲や誤った考えに陥った時、後に続く社員にも間違った道を歩ませかねないと思っています。だから厳しく、楽しくかっこつけずに本音でやっています。
例えを言えば利益のことを話されるのを嫌がる社員がいた場合、あえて利益の話ばかりをします。経営においてその点を考えずに楽しいという事は有り得ないからです。臭いものには蓋をしろ的な考えはよくないと思っています。 利益とはお金であり、お金があれば税金が納められ寄付や新たな世に役立つ事業にも使うことができるのです。その利益というものを金儲け主義と同じ捉え方をして遠ざけるのは違うと思うのです。お金は使う者によって綺麗にも汚くもなるから、お金を生み出し、綺麗に使う者に自分達がなればいいと思うのです。
-- 社員の方に楽しむという言葉以外でよく伝えていることはありますか?
入江: 「続ける」ということですね。あとは「成りたい姿を強く思い描くように」と言っています。
基本精神としてよく伝えているのは周りで起こる全てのことが自分の責任だと伝えています。今日このインタビューを受けて出会えたのも私の今までの活動が呼び起こしてくれたものであり、自分が誤ったことを発信していたら今日という出会いもなかったのであろうと思っています。周りの環境を変えるのは自分自身以外にはありません。
-- 情熱という言葉はよく使われますか?
入江: 私は情熱と類似した言葉で「本気」という言葉をよく使います。何事にも本気でやりなさいとよく伝えています。本気の想いがあれば自分のやるべきことがどんどん明確になっていくと思います。年単位、月単位、週単位、日単位に落ちて今の行動につながっていくと思っています。この本気の思いが情熱なのではないでしょうか。熱いのは私は大好きです。 社員のコミュニケーションにも本気を求めています。うわべだけの付き合いではなく喧嘩を多少してでも本音のやりとりをすることが大切だと思っています。本音のやりとりができない人にはうわべのやりとりも出来ないと思っています。
-- 入江社長にとって情熱とは何ですか?別の表現で言い換えるとどのようなものがありますか?
入江: 人間本来が本気でやっていく大きさみたいなものですかね。元々皆熱い想いは持っていると思うのですが、最近それを表に出して一心不乱に進むことがかっこ悪いみたいな風潮がある。そんなことは気にせず熱い想いはどんどん表に出していくべきだと思っています。
表面に情熱が見えづらい人もいると思いますがそのような人にはコミュニケーションの量をよりとるようにしています。そういうタイプの人の方が実はたまに発せられる言葉に重要なポイントが隠されているケースが多いのでそれを見逃さず捉え引き出すようにしています。
発言をしない、発言が不得意な人にはあえて話しかける量を増やすようにしています。そのような環境作りやコミュニケーションの使い分けは大切だと常に感じています。
-- 顧客満足、従業員満足という言葉がありますがこれはどうお捉えですか?
入江: 顧客満足度は高めるのは当たり前だと思っています。自分達が楽しんでいればお客様の満足度は上がるはず、もし提案が通らなくても「あなたにあって元気がもらえた」と言われるくらいのことが必要だと思います。その元気をビジネスとして提供できれば自分達にも返ってくると思っています。
楽しんでいる状態というのは最も集中している状態であり元気な状態、最高のパフォーマンスを提供しようとしている状態であると思います。その環境を作ること、それが私のCSの捉え方です。
ESについては私はよく社員に「太陽になりなさい」といっています。ある人は人の正面を照らしてあげることができるが背中は照らしてあげられないかもしれない。しかし違う人は正面を照らせず、人の背中を照らせるかもしれない。周りにいる人達が1人の様々な部分を照らしてあげて長所を引き出すことが出来れば好循環が始まると思っています。
そのためにもネガティブな発言はするなと言っています。言葉は言霊であり、ネガティブな発言にはネガティブな要素が更に集まってくると信じています。ポジティブに発言し行動し未来を創らなくてはいけません。それが楽しく素敵な人生につながる。これが私が考えるESです。
-- 今後入江社長が情熱を傾けていこうと思っていることは何ですか?
入江: はい、それは社員教育です。どれくらい同じ理念を持って共感を広げていけるかが大事であり、社員の教育がしっかりしていれば採用で入ってくる新しい社員も自然と同じ想いを持った者が集まる。その集団が家族や友人に良い影響を与え、顧客や社会に対し良い影響を与えると思うのです。その理念や想いを広げていくことに情熱を傾けていこうと思っています。
将来的には教育にもっと広く携わっていきたいと思っています。人が人として正しいことを進んでいけるような世の中を作っていくことに寄与できればと思っています。人生で大切なことは幼稚園にあると思っています。挨拶、感謝、平和、信頼、とても大切なことが純粋に存在している場所、それが幼稚園ではないかと思っています。
今の事業を超えたこととしては、教育の大切さをライフワークとしてやっていくことです。楽しむということは全世界共通の観点であると思っているのでこれを世界に伝えていきたいと思っています。その場所を増やしていきたいと思っています。 その一環で未来ある子供達に何か出来ないかとJHP学校をつくる会に寄付をし、カンボジアへ学校をつくる支援をしています。また日本の中における孤児院に対する役立つものは何かないかという事も摸索しています。海外、日本、両面で広く継続的に子供達の教育に役立つことをしていきたいと思っています。
編集後記
アイ・エンター様の事業理念がインタビュー上記になります。楽しむということを企業の軸に据えその楽しみ方の質にこだわりをもたれている。楽ではない、厳しさと苦難の後にこそ楽しさが待っている。成長を求め挑戦をし、結果に感謝しまた次に進む。私達が情熱経営フェスタで皆様にお伝えしたいことと大きく重なり、まるで以前に打ち合わせをしたことがあるかのような不思議な共感を得られた時間でした。仕事という観点ではなく人生という観点で物事を捉えて社員と接し、お客様と接し、ご家族と接しられている入江社長のスタンスに出会えたことに感謝するとともに、今後もつながりを持っていきたい魅力ある社長、魅力ある企業様であると強く感じました。
インタビュアー 佐久間 俊一
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