情熱トップインタビュー

VOL.24 浅井慎吾氏

<インタビュアー:加古 静香 ・ 佐久間 俊一>
プロフィール
1976年11月29日、愛知県出身。2005年11月15日満月の日に株式会社アイ・パッションを想業。設立は2006年8月1日。趣味はフットサル、ゴルフ、麻雀。座右の銘は「すぐヤル、必ずヤル、できるまでヤル」。
"Ignite Your Passion"="情熱に火を点けろ!"......熱いメッセージが名刺の一番上に記載されています。普段から情熱度120%の情熱経営フェスタ実行委員も顔負けの、この熱い会社、熱い社長の心の奥には一体何があるのでしょうか?一体何が、彼らを動かしているのでしょうか?
今回は、ベンチャー企業に特化した新卒採用サイト「Passion業界就職ナビ」の運営を機軸に、事業に強い思い入れを持ち優秀な人材を求めるベンチャー企業と、安心・安定という考えを捨てて、一心不乱に働き誰よりも成長したいと願う学生の橋渡しをする株式会社アイ・パッションの浅井慎吾社長にお話を伺いました。
-- 本日はお忙しい中ありがとうございます。今日お持ちのカバン真っ赤ですね!よく見るとネクタイも名刺入れも携帯も......全部赤じゃないですか。
浅井: うちの営業社員は全員この赤いサムソナイトのカバンを持っています。全員並ぶとかなりインパクトありますよ。他の小物は別に決まりがあるわけではないのですが、いつの間にか赤いものばかり身につけてしまって......(笑)。
-- さて、まずは社名について伺いたいのですが「アイ・パッション」とはどういう意味ですか?
浅井: 社名は創業時に経営理念と同時に考えました。経営理念は「ヒトの『出会い』を大切にし、ヒトの成長を実現し、ヒトの夢を叶える」で、これを遂行していくために、それは誰がやるのだろう?と考えました。一般的に社長は「わが社は(we)」という言い方をすることが多いですが、そうではなく「私は(I)」と常に主体性を持ちたいという意味で"アイ"をつけました。そのほかにIntelligence、Idea、Impact、Innovationなどの意味も込められています。また、それを遂行する上で何が必要なんだろうなと考えた時に、振り返ってみると、私の仕事には情熱だったなぁと。理屈や論理ではなく、お客様のためを思って熱を込めてきたな、と。
-- 情熱を大切にするきっかけになったのは何でしょうか?
浅井: 私にとって情熱とは熱を込めるということ。すなわち、「相手の立場に立ってどれだけ先回りしてその人のためを思って行動ができるか」ということだと思うんです。ただ単純に熱すぎればいいというわけではなく、情熱と冷静の両方が必要だとも思いますが。
-- 究極の思いやり、ですね。なぜそう考えるようになられたのでしょうか?
浅井: ひとつにはサッカーをやっていたから、ということはあると思います。全国大会出場を目指して練習をしますが、個人スポーツではないので組織の力を重視しますし、特に私はボランチという役割だったので、自分が目立つというよりは、周りのバランスを見ながらチームプレイをするタイプだったんです。その時から「相手がどんなボールを欲しいのか」ということを考える癖がありました。
もう1つは学生時代のアルバイトの影響はあると思います。私が働いていたお店は、バイトリーダーへと上がっていくほど皿洗いとか嫌なことを率先してやる、という文化がありました。しかも「それは当然」という雰囲気なんですよ。言われなくても先に動く、という先輩の姿勢に影響を受けました。相手以上に相手のことを考えて、率先して動くというのが情熱だと思います。
-- 現在のお仕事において、具体的に大切にしているキーワードはありますか?
浅井: 「100%は未達」というのは心に留めています。営業をやっている限り、支えてくれているスタッフの分も含めて稼がなければいけない。また営業はやはり結果がすべてだとも思っています。プロセスも評価はしますが、やはり結果を出さないと生きていけませんからね。
-- ところで、今回の「情熱経営フェスタ2009」ではアジア最貧国に仕事を作りたいと起業された山口絵里子さんが講演をされますが、貧困と仕事についてどのようにお考えですか?
浅井: 学生時代はよくアジアに放浪の旅に出ていましたが、カンボジアに行った時に、9歳の女の子が花を1ドルで売るために夜の飲食店を回っていたんですね。毎日毎日やってくるので、さすがに3日目につらくないのかなと思い、声を掛けたんです。で、「一緒に売ろう」と持ちかけたんですね。その女の子と一緒に、外国人の集まるバーを回りました。でも、まったく相手にされないんです。欧米人に「イエローモンキーはあっちいけ」みたいなことを言われたりして、相当ヘコみましたね。でも、その女の子はまったくめげないんですよ。生きるために働かなければならないから。笑顔で「さ、次、次」って感じです。
今も彼女たちのことを思い出すと、「負けられないな」と思います。私たちは、営業に失敗したって、死ぬことはない。営業成績が悪くても、食べられなくなることなんてないじゃないですか。でもあの子たちは、「働かなきゃ生きられない」って毎日生きているんです。
-- 今後、浅井社長が情熱を傾けたいことは何ですか?
浅井: 私たちは、熱い経営者とその元で働きたい学生の出会いの場を創ることを仕事にしています。以前は他社さんの媒体を活用して営業をしていましたが、それでは自分主導の熱い出会いは作れないな、と思ったので、自社媒体を作りました。「2、3人の新卒採用だけど絶対人を育てるよ」「こんな時代だけど敢えて新卒を採用したい」という社長はまだまだたくさんいらっしゃるんです。
今は数千名の「100名以下の会社にしか行きたくない」という学生が登録していますが、彼らのためにもまだまだ潜在化している多くの熱い会社に向けて営業していきたいと思っています。今は東京だけですが、徐々に大阪など全国へ広げていくつもりです。
-- ちなみに、熱い社長と学生の出会いの場を創るという事業に行き着いたのはなぜですか?
浅井: この名刺に「Stopミスマッチ」と書いてあります。私は、独立前は大手新卒採用サイトの広告枠のセールスを行っていました。
どういう会社の仕事をいただくと高い売上を作れるかというと、「たくさん採用して、たくさん辞めていく会社」を担当することなんですよ。そうすると人材がその会社でどんどん入ってどんどん辞めていくんです。私が仕掛けた採用の説明会やイベントや広告で学生は入社していくのですが、それは学生と会社の責任でもあるのですが、トップセールスだったけれど自分の存在意義って何だろうと考えると「ここにはないな」と感じたんです。
今世間では新卒は3年以内で38%もの人が辞めていくといわれていますが、そんな採用が幸せな採用とはいえない。会社と社員の相性が合わないことって双方にとって不幸だと思うんです。
いい出会いを作るためには、大量の出会いよりも、身近で、本気の、唯一の出会いを作るしかない。社長の価値観に共感した人だけが入社すればいい。そうすればミスマッチがなくなるだろう、と。
だから、この会社を立上げました。働き甲斐を求めて、チャンスと可能性のある中小企業へ飛び込んでいきたいと思う学生は、感覚的には全体の10%ぐらいいるんですよ。
それで100人以下の社員数で、2、3名だけ採用するような会社を対象にした「パッション業界就職ナビ」というサイトも作りました。景気が悪いから新卒を減らす"景気連動型"の雇用ではなくて、組織を作るということを本気で考えている社長さんのために。
-- ちなみに、名刺の中面に「シズル採用」と書かれていますが、これはどういう意味ですか?
浅井: シズル感を大事にしよう、ということなんですけれど、つまり現場の温度感、五感を大事にしようということです。
採用の時に、いいことばっかり言っても仕方がないんです。それに騙されて入社する学生も多いんですが、そういったミスマッチはなくしたい。
社長には、本当のことを全部出してください、と言っています。現場はどんなにおいがして、どんな音がする、どんな場所で、どんな人がどんな言葉で、どんな顔で、働いているのか。そんな生の感じをきちんと学生に伝えたい。会社説明会にも社長には必ず出てもらうようにしています。
また、映像を活用したりもします。綺麗な採用広告だけでは伝わらないことを、きちんと伝えたいと思っています。学生さんの側にも「全部さらけ出してそれで採ってくれる会社にいけ」と言っています。
-- 最後に、改めて情熱を一言で語るなら?
浅井: 情熱とは血液です。体を巡り動かすもの。なければ生きていけません。
編集後記
相手の立場に立って相手のために先回りして行動する。学生、経営者、社員――関わるすべての方の熱意に寄り添い、出会いをプロデュースするアイ・パッション。浅井社長のご経験に基づいた事業における情熱に、情熱経営フェスタ実行委員の心にも赤い火が灯った気がしました。熱い人材を求める熱い社長はパッション業界就職ナビ(http://www.passion-navi.com/)をご覧ください!
インタビュアー 加古 静香
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