情熱トップインタビュー

VOL.23 川辺清氏

<インタビュアー:佐久間 俊一>
<ご協力:五苑マルシン株式会社 社員の清田様、秘書室 原田様>
--情熱ホルモンという店舗名をつけるに至ったきっかけは何だったのですか?
川辺: 情熱がないと人生を歩んでいけないと左足が小児麻痺で不自由になった3歳の時から思っていました。
中学卒業後働き出し最初は靴屋で修行を積んでいました。働き詰めで体を壊し結核を患い、途方に暮れ汽車へ飛び込もうとしたときもありました。しかし、自分を思う母の為、家で心配して待ってくれている母の為に病気を克服し靴職人としてひとり立ちをしていきました。
21歳の頃取引先に行った時に生まれて初めて焼肉を食べました。「世の中にこんな美味いものがあったんか」と涙が出るほど美味しかった。その時の七輪が鮮明に記憶には焼きついていた。
その後靴の販売に従事し50歳の年、ある問屋さんの食事に招待されて目に入ったのは、21歳当時と同じ焼肉をする為の七輪が。それを見た瞬間、30年前の初めての焼肉を食べさせてもらったあの感動がはっきりと蘇ってきて思わず涙がこぼれた。そして「自分も焼肉屋をやりたい、この美味しいたくさんお人に食べてもらいたい。」そう強く思った。その後間もなく焼肉「五苑」一号店をオープン。
社名は焼肉の「五苑」と靴の「マルシン」を合わせ五苑マルシンとした。
私は焼肉屋は定食屋、ステーキは料亭のように捉えていた。でもホルモンを大阪の西田辺で扱うとなって見に行ってみると印象がガラっと変わった。
料亭に憧れていた私はホルモンを誤解していた。ホルモンと言えば、「放るもん」と言われる通り、立ち食い居酒屋で出す程のものだと思っていた。しかしよく調べてみると種類は30種類、新鮮、元気がつく、魚よりもカロリーが低い、コラーゲンも沢山ある。体にいいものばかりだと気付いた。これこそ人間にとっての元気の源、そや、「情熱の源や」と思ったんや。はぁこれええなと思った。これは男性ではなく女性に来てもらう店やなと思った。
梅田に14坪の店を2階に出した。見にいってみると行列ができている。階段を上がってみたら異様な光景が流れていた。女性やカップルだらけや。でも音楽は演歌や。こらあかん思って「ジャズ流せジャズ」言うた。
カウンターもなくそうと思った。女性が1人で来ても広い席に通してあげようと思った。
女性にホルモンのことを女性の視点で説明できる「おかみ」もたくさん育てた。 このようにホルモンの印象をどんどん変えていきたい。だから今月も8店舗、来月は10店舗出店を予定しています。これが出来るのは社員のおかげ。全部人のおかげだと思いますよ。
私で出来ることはたったひとつ、人に任すことでしょうな、元気よく声を出すことでしょうな、私は情熱の塊かもわからん。
--小さい頃から情熱がなくては生きてはいけないとおっしゃっていたのはそこにつながっていますか?
川辺: 「負けたらあかん」でしょうね。若いもんが集まったとき出来るのは「負けたらあかん」という人生の話はできますわな。私のように体に不自由がありながらここまで一代で来れた軌跡を語ることは出来ますから。
体に不自由があったら普通にやってたら勝てません。だからまずすることは徹底的にお客さんに喜んでもらうこと。30秒でも1分でもいい、うちの店はこんなにいいですよと語れる演出家に店長はなれと言っています。
--社長がよく社員の方に言う言葉はありますか?
川辺: プラス思考でしょうね。とにかく人生プラス思考で生きろと言っています。ありがたいと思ったら全てが有り難く思えてくる。
マイナス思考で見たら自分が弱く思えてくる。そんな自分が好きか?この会社が悪いと言い出したらあかん。給料もらって、会社の悪口言ってたら伸びるはずないですわ。ええ会社ですわ~って言われたら心から「頑張れよー」いう気持ちになりますわ。
うちの会社は8割は社員でもってますな、2割が私の役割ですわ。私が出来ることは給料払うことと、プラス思考の大切さを話すことですね。これが社長業ちゃうかな。
--すごく社員の方を信頼し期待しているのですね?
川辺: もうそれしかないでしょ!ええ会社作るには。信頼したら社員はものすごい伸びるでしょ。ええ土壌作るには幸せ移して信頼していくしかないです。
--社長にとって情熱とは一言で言うと何ですか?
川辺: それは、みんなでひとつになって目標を達成したときですよ。その時ほめれる自分が嬉しいんですよ。皆にはそれぞれの役割がある。
だからうちは一杯競争せぃって言うてるんです。
うちはたくさんコンテストがあるんです、優勝したら100万円、上位5人は海外旅行、国内旅行賞もあります。燃えるもんがあるとチームワークが出来る。みんながお互いをライバルと思っているから社員が辞めないんですよ、アルバイトも辞めません。
全部「負けたらあかん!」磨くことです。
--社員の原田さん、清田さんは今の会社が楽しくて好きで仕方ないですか?
清田: やらされている感の無い環境の中で大きな仕事を任されることが楽しいですね。
好きなようにやれという感覚を社長からよく感じます。そして将来自分でホルモン屋さんとして独立したいと考えている人が多いことも今が充実するひとつの理由ではないでしょうか。それさえ包み込み奨励してくれることが尚良いのだと思います。
--川辺社長が今後情熱を傾けようとしていることは何ですか?
川辺: 上海の一等地に飲食店を出すとある時言われたのです。 「どんな店出すの?」と聞くと「料亭だ」と言うのです。私はすぐさま言いました。「それは儲からんで」と。すると彼は言いました。「日本の文化を広めるのは俺の役目や」と。「損するで!」「ええ!2、3億かかろうがええ、これは俺の道楽や」と言われました。彼の商売度外視の視点に驚かされ関心させられました。
そんな折寄席を目にしました。「これだ」と思い、自分と同じように体に不自由のある人のいる施設へボランティアとして寄席を届けてあげようと行動に移したのです。お笑いの方達に100万円を賞金にコンテストとして競わせ公募を募りました。すると160組の応募がありました。寄席の会場もお金をかけて作りお笑いの場を作りました。
「赤字覚悟のボランティアも楽しいな」これが今の私の道楽。道楽の何よりの良さは人持ちになること。
人が集まってくる。こんな素敵な道楽は無い。神様は私にこの不自由な足をくれたけど今ではこの不自由な足がどんだけ有り難いかが分かる。この足のおかげでどれだけよいことが起きたことか。
物の考え方をプラス思考にすると夢が広がる。だから人生はプラス思考しかないし、健康しかないし、情熱しかないじゃないですか。いろんな人が集まってきてくれるのは道楽を持っているから。そして貪欲であるから。
これからは若い子達に人生の接ぎ木して大きな花咲かせてみたい。人生に欲望がありロマンがある。一気に一緒に行こうやとスピードをかけてます。スピードがある、ロマンがある、そして情熱がある、素直である。それに感謝したい。
今日のインタビューも自分を認めてくれたんだな、会いにきてくれたんだなとワクワクする。そうするとなんだか楽しくなって燃えてくる。だから人生勝たなあかん。大きな器を持てば大きな人が入ってくる。そうすればいろんな人が助けてくれはる。
そこに至るにはまず自分が自分を好きになること。自分がまず燃えること。それが大事であり情熱だと思います。
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