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THE 対談

岩崎 剛幸 × 株式会社渓水 代表取締役 菅野 敬一 様 VOL.5

菅野社長はこう言います。
「別に売るつもりはないので、すぐに在庫がなくなるのです。ですから基本的には受注生産。
すべてオーダー、カスタマイズです」
基本的に同社の商品は受注生産です。
お客様がこの商品に興味をもって、本当の価値を感じてくれる人であれば、その人のためにその人のこだわりを活かして商品を作ります。
あるものはフルオーダーに近い商品になります。
あるものはセミオーダー的な商品となります。
でもどの商品も、職人の魂と、それを購入するお客様の思いがこもった商品となります。
まさに、こんなものを待っていた という商品なのです。
 
菅野社長は言っていました。

「意外と自分だけのモノが欲しいという人が世の中には多いんですよ。他人と同じモノは嫌で、自分だけのモノを持ちたい人がこんなにいるとは思わなかった」
世の中の多くの人は、他人と同じモノは嫌なのです。
なんでもモノがあって、ほとんどのモノは見たことがあって、お金のある人はそれらを買ったことがあって。でもそれだけでは飽き足らない。
人間の欲求は際限がないですからどんどん新しいモノを欲しくなります。
そうなると行き着くところは、「自分だけのモノ」なのです。
「あくまでも趣味で作っているだけだから、たくさん売ろうとは思わない。よくいろんな店や商社の人が来て欲しいと言ってくれる。それはうれしいけれどその人の思いが伝わらなければ俺は商品は売らない。だって趣味で作ってるんだから。別に買ってもらわなくていい。欲しい人は他にいっぱいいる。変なところに売ってしまうと、商品のことをよく分からない人が売ることもある。そうなると商品の本当のよさがお客様に伝わらない。それではうちの商品を好きで買ってくれている人に失礼。だから売りたくないんです」
ヨーロッパのいくつかのラグジュアリーブランドは直々に商品を作って欲しい、売って欲しいとお願いにきたそうですが、断ったそうです。おそらくポリシーが合わなかったのでしょう。
でも海外から毎日のようにお客様がわざわざ埼玉の鳩ヶ谷にある同社の工場に来て、驚嘆の声をあげて帰られています。
それほどの感激する商品が山のようにあるのです。
しかしそこにおいてある商品はすべて売り物ではありません。
すべてサンプルなのです。欲しい場合はそれをそこで発注するか、在庫があればそれを購入できるというような商品です。
私は同社の商品を見て次のように感じました。
  1. これほどセクシーな感覚を持つ商品を見たことがない
  2. 今まで見たことがないデザイン性
  3. 使っても生活感がまったくでない商品
  4. 世の中のブランド物とはちがう次元の商品
  5. 何よりも自分だけのモノという感覚を持てるところがすごい
  6. アルミニウムという素材を鞄というモノに変えた
  7. 革はフランスの牛でイタリアのフィレンツェの革屋さんになめしてもらって染色してもらったものしか使わない。しかもイタリアにまでわざわざ仕入れに行っているというこだわり
  8. 結果として、パリコレやミラノコレクション、まだ海外の有名人にファンが多い
  9. そして何より、日本より海外での評価が抜群に高いのは、職人魂が感じられて、なおかつ斬新なデザインだから
ここまでくると完全なる「独自性」です。
他では見たことがない。ここまで商品を磨くことができて初めて商品に独自性があると言えるではないか。私は初めて「独自性」という意味を知った気がしました。
私は独自性を甘く見ていました。
独自性とはそう簡単なものではありません。ここまでこだわりをもたなければ独自性があるとは言えないのです。
しかし、ここまでのものなれば、「欲しくて欲しくて仕方がないモノ」として、ブランド化できます
では独自性を持つブランドとはどのようにしてできるのか。
菅野社長はこう続けました。
とにかくあきらめないことですよ。何でも続けること。続けているといつかそれが認められる時がきます。認められるまであきらめないことです
 
私もアルミニウムを使った技術を磨くことをあきらめなかった。それが、予想はしていませんでしたがこうして注目を集めるようになりました。別に有名になろうとか思っていたわけではないですが、結果的にみなさんが欲しいと言ってくださる商品を作れて幸せなんです」
「会社に大きいも小さいもありません。レベルなんて関係ない。途中であきらめなければ必ず誰かが振り向いてくれるものです」
 
ジュラルミン加工はとっても難しい技術がいるのだそうです。
思うようになかなか曲げられるものではないので、ほとんどの人は途中であきらめてしまうのです。
力を入れるとばきっと折れてしまう。それを折らずに曲げられる技術というのが同社にはあり、その結果としてAERO CONCEPTの開発につながったのです。
今は安ければいい、とにかくモノは最低限の機能さえあればいいという風潮もあります。でもやっぱりファッションでもなんでもライフスタイルを充実させるすべてのモノはかっこよくなくてはいけないと思うのです。
かっこいいものは高いのです。
かっこ悪いものは安くて当然です。
かっこいいものを創ることができれば、それは結果として高くても売れるのです。かっこいいものにはそれだけで価値がある
それを志向し続ければ、商品をブランド化することもでき、企業のブランディングも可能となります。これから本当のブランドづくりが必要な世の中になっていくと私は思います。 
AERO CONCEPTにブランドづくりの原点を感じました。
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岩崎剛幸プロフィール
船井総合研究所
ブランド&PRチーム 上席コンサルタント
岩崎 剛幸
平成3年4月株式会社船井総合研究所 入社。
■ コンサルティングポリシー
 「戦略は情熱(思い)に従う」
■ 主なコンサルティング領域
 ・ブランド&PR戦略コンサルティング
 ・百貨店、専門店など流通小売業の企業戦略策定支援
 ・メーカー、小売業、サービス業のマーケティング戦略策定支援
 ・ベンチャー企業の成長戦略策定支援(M&A、IPO)等
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