ブランディング定点・定物観測

ジーユーの新しいブランド戦略

中国市場が成熟化してきています。このような中で、ユニクロが上海に世界最大店舗を出店しました。
ファーストリテイリングは9月30日に中国・上海市中心部に世界最大となる旗艦店「ユニクロ上海店」をオープンさせました。今後、年間80~100店舗のペースで出店し、2020年までに中国で1000店舗体制とすることを目指しています。

地下1階、地上5階建て。
以前は百貨店だったビルを改装し、低価格が特徴の若者向けブランド「ジーユー」の海外1号店や「プラステ」などのグループ業態4ブランドも出店しています。 売場面積は約8,000平方メートル。約2,600坪という大きさは、ユニクロ史上最大店舗となります。(ちなみに銀座店は6,600平方メートル)オープン時に約2,000人が列をつくるなど非常に話題のオープンとなったようです。

この中でジーユーがはじめての店で新たな取り組みをしようとしています。 それは、「低価格だけでなくファッションブランドとしての認知度アップ」です。

これは今回のユニクロ上海店全体で強化していることですが、商品のコーディネートを分かりやすく伝えるような1000体のマネキンを店内に配置しています。 また、5階部分は月替わりで最新の商品をそろえる予定です。

ジーユーはレディス・メンズ・キッズトータルの品揃えで店をだし、店内は一目で見渡せるようなオープンな内装にしています。同時にゆっくりと買い物を楽しめるような空間づくりにチカラをいれています。総売場面積は約300坪。 新しいジーユーが上海で見られることになります。

中国はあっという間にあらゆるファッションブランドが入り乱れた街になりました。
あらゆるブランド、あらゆるファストファッションブランドが進出しています。 世界一、競合が激しい市場のひとつです。

この中で、地元やアジアの衣料品チェーン店を含めて、低価格を売りにしている企業も数多いのが現実です。
つまり、ジーユーが支持されてきたひとつの理由である、価格性だけでは中国のお客様に喜んでもらうのには十分ではないと考えたのです。

ジーユーは日本市場でも実は価格だけでなく、ファッション性を強化してから急速に伸びていきました。

つまり価格にファッション性を加え、さらに付加価値提案できる売場づくりで差別化をはかろうとしているのです。

安さだけを売りにするのではなく、ファションブランドとして認知してもらおうというブランドとしての意思とグローバル企業としてのユニクロの戦略が見て取れます。

今後、世界にさらに進出していくユニクロ。
グローバル旗艦店として、いかに幅広いお客様に対応できるのか。
そこには商品力だけでなく、店内環境と売場演出が必要です。

地元の方々にどう受け入れられるのか。
注目していきたいと思います。
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■ 著者プロフィール
岩崎 剛幸(いわさき たけゆき)
船井総合研究所 ブランド&PRチーム 上席コンサルタント
「組織は戦略に従う。戦略は思い(情熱)に従う」というコンサルティング信条のもと、出会うすべてのお客様に対して、情熱を込めたコンサルティングを行う。コンサルティングテーマは、「永続性を実現させるブランド戦略」。アパレル業界を専門領域として、アパレルメーカーの戦略立案、新業態開発を得意とし、SPA専門店、百貨店、GMS、品揃え型専門店にいたるまで川上から川下までのコンサルティングを実施している。現在はアパレル企業のブランド戦略づくりに特に力を入れている。立教大学兼任講師。
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