ブランディング定点・定物観測

東京スカイツリータウン編 「東武グループのブランディング」

スカイツリーと東京ソラマチを視察してきました。
スカイツリーにもはじめて登りました。なかなかいい経験でした。

「昔、東京タワーに上った人たちは、きっとドキドキしながら上って、上から見た景色に感動したんだろうなー」という感慨にふけりながら眺めました。


◆ブランディングと東京スカイツリー

写真1 真下からみたスカイツリー写真
スカイツリーのある一帯を、東京スカイツリータウンと呼ぶそうですが、この施設はまちがいなく今年の一番注目の施設です。

施設面積約36,900㎡。 建物延床面積 約230,000㎡という超巨大な施設です。

スカイツリーとみんなが呼んでいるのは、この施設のシンボルでもある電波塔のことで、この電波塔の上に展望台があります。その展望台が350メートルのものと、450メートルのところにあって(445メートルと345メートルにもありますが)、その展望台が中心に建っています。その立ち姿たるや、立派なものです。 そしてこのスカイツリーの周辺に、東京ソラマチという商業施設があり、プラネタリウムがあり、水族館があってドームシアターがあって、オフィス棟があるのです。

施設全体がひとつの街と呼んでいい大きさです。

ですので、その大きさもさることながら、見所がたくさんあります。 その見所も切り口がたくさんあってかなりおもしろく、飽きないつくりになっています。

同施設を東京タワーにかわる一大ランドマークにしようという開発者の心意気が伝わってきます。東武鉄道グループの総力をあげた事業であることがよく分かります。 そして同施設が東武グループのブランディングにおいて相当の貢献をする事業であることも大事なポイントです。


◆わかりやすいシンボルからわかること

同社ではスカイツリー関係で年間200億程度の営業収益を見込んでいます。テレビ局の電波使用料や商業施設のテナント家賃、広告などの収入合計です。1430億とも言われる投資を回収するためには収益が少ないかもしれませんが、それ以上に効果があるのが、企業としてのブランドイメージ向上です。

現に、東武線沿線や押上周辺の不動産関係は非常にいいようですし、たくさんの人が集まるエリアへと変貌しつつあります。将来的にはスカイツリーを中心に新たな再開発も考えられます。

企業ブランディングを考える上ではこのようなわかりやすいシンボルを作ることが非常に効果的です。その意味では、世界一高い電波塔を建てた東武グループということだけで、相当なブランド価値があるわけです。

まだまだスカイツリーにのぼったことがない人のほうが圧倒的ですから、当面はスカイツリーによって企業のブランド価値を高めていくことができるでしょう。

東武グループのブランディングのシンボルである東京スカイツリーを、ブランド戦略の視点で見てみると、また新しい発見があることでしょう。ぜひ一度ご自身の目で確認していただきたいと思います。

後編につづく
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■ 著者プロフィール
岩崎 剛幸(いわさき たけゆき)
船井総合研究所 ブランド&PRチーム 上席コンサルタント
「組織は戦略に従う。戦略は思い(情熱)に従う」というコンサルティング信条のもと、出会うすべてのお客様に対して、情熱を込めたコンサルティングを行う。コンサルティングテーマは、「永続性を実現させるブランド戦略」。アパレル業界を専門領域として、アパレルメーカーの戦略立案、新業態開発を得意とし、SPA専門店、百貨店、GMS、品揃え型専門店にいたるまで川上から川下までのコンサルティングを実施している。現在はアパレル企業のブランド戦略づくりに特に力を入れている。立教大学兼任講師。
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