ブランディング定点・定物観測

街コンは地域ブランドづくりのキーワード

いま全国で一番注目のイベントといえば、「街コン」でしょう。
街中みんなで合コンやろうというのが街コン。
いまや街コンのポータルサイト(「まちこんポータル」http://www.machicom.jp/)までできていて、日本全国あらゆるところで街コンが毎日行われているという状況です。ここまで盛り上がりをするまでに注目されている街コンの魅力とはいったいどこにあるのでしょうか。

街コンの発祥は「宮コン」というのが定説です。
2004年に100人くらいの集まりでスタートしたのが宮コン。

栃木県宇都宮市の商店街の店主たちが、シャッター通りになり始めた市街地中心部を盛り上げるための試みとして、100数十名程度の合コンを企画したのが始まりです。

男性6500円、女性3500円の会費で、商店街「オリオン通り」を中心に、半径約300メートル以内にある飲食店33店で飲み放題、食べ放題にするというもの。そこには決まりがあって、参加する人はそれに従って、宮コンを楽しんでいるようです。

多くの人との輪が広がるように、1店舗に連続していられるのは1時間までとして、参加チケットのかわりに腕輪やリストバンドなどをつけるなどしていろんな店を渡り歩いてもらうという企画です。

始めたときには4店舗で参加者は170人。それが今では2000人ほど参加するイベントにまで発展し、その勢いは全国に広がりました。今や広島で行われている「ヒロコン」が全国で最大の集客人数を誇る街コンと言われています。
私の知っている地域活性化イベントの中でも最大の成功例でしょう。2012年の流行語大賞も狙えるかもしれません。

街コン流行りで分かったのは、地方で出会いのない人たちが実は非常に多かったという事実です。男女の出会い、婚活、結婚というイベントは、地方にいたらもっとも関心のあるテーマですが、実はその出会いのチャンスがほとんどないのが地方です。

そこに、合コンで出会いを作りませんかということを目的に街コンは開かれていますから、目的が分かりやすい。
街コンがブランディングできたのは、目的の分かりやすさにあります。

どうせやるなら大勢でやったほうが、さらに出会える確率が高くなる。
そしてうしろめたくない。集団見合いのようなものですから。

まさに明るいお見合いパーティー。

この軽いノリで参加できるという点が非常に受けている点でしょう。
地方の飲食店にとってはそれほどの利益にはならないかもしれませんが、これをきっかけに店を知ってくれてリピーターになってくれればという思いで参加していると聞きます。

こうしたみんなで参加する取り組みや企画は2012年は多くなると思います。
みんなが楽しめる企画。
街コンからブランドづくりのヒントを得られると思います。
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■ 著者プロフィール
岩崎 剛幸(いわさき たけゆき)
船井総合研究所 ブランド&PRチーム 上席コンサルタント
「組織は戦略に従う。戦略は思い(情熱)に従う」というコンサルティング信条のもと、出会うすべてのお客様に対して、情熱を込めたコンサルティングを行う。コンサルティングテーマは、「永続性を実現させるブランド戦略」。アパレル業界を専門領域として、アパレルメーカーの戦略立案、新業態開発を得意とし、SPA専門店、百貨店、GMS、品揃え型専門店にいたるまで川上から川下までのコンサルティングを実施している。現在はアパレル企業のブランド戦略づくりに特に力を入れている。立教大学兼任講師。
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