ではなぜいま、日本橋が注目されているのか。
私は世の中の大きな潮流が、日本橋の持っている価値観とぴたり合致してきたからではないかと感じています。
私のルール化している、これから繁盛する街のルール化にもぴたりとあてはまるからです。
そこで、今回は古くから商売を続ける老舗をまわり、日本橋らしさを体感し、いまの消費トレンドを体感しようということで日本橋・室町を歩き回ってきたのでした。
視察してきた店の一部をご紹介すると、
・鰹節とだしの老舗。昔の超大手企業「にんべん」
・日本一おいしい鰹節を売るという「八木長本店」
・天皇が即位するたびにかまぼこを献上している店「神茂(かんも)」
・江戸前の寿司を今もその当時の味でだしている寿司屋「蛇の市本店」
・老舗ではない(60年くらいは経営している店ですが日本橋では老舗とは
呼ばない)けれども、繁盛している蕎麦屋「利久庵」
・日本ではじめて佃煮を売り始めた佃煮屋「鮒佐」
というラインナップ。
日本橋を渡りながら、そこに書かれた佐藤栄作さんの直筆の「にほんばし」という文字を眺めながら、それぞれの老舗で試食をし、若旦那さんや大旦那さんから老舗のこだわりを聞き、経営について考えるという非常に有意義な時間を過ごしました。
永続企業の条件
日本橋には100年以上続く老舗が200軒以上あるそうです。全国には23,000社ほどありますから、ざっと1%が日本橋にあるわけです。
このように、長く続く企業としての伝統をつくりあげてきている店というのは、やはり昔ながらのこだわりを、今も大切にしています。
江戸時代から変わらぬタレを使っているお寿司屋さんのアナゴのたれは絶品でした。しかし一方で、いまのお客様にあわせて、フォアグラの昆布巻きなんかを作っている佃煮屋さんもあるわけです。これなんかワインとあわせていただいたら、ほっぺたが落ちます。まちがいなく。限定品なので購入することはできませんでしたが。
変えてはならないものと、変えなくてはいけないもの。伝統と時流のはざまに私たちはいつも生きているのです。その間で、どっちにいけばいいのか。どっちにあわせればいいのかをいつも考えて行動しています。
しかし続いている店は、そのどっちも大切にしているから続いているのです。
日本橋と室町というふたつの街の小売業販売額は、実は日本でもトップクラスです。
約4900億円という小売販売額は、新宿東口に次いで2番目。
3番目が銀座と続きます。
日本でも圧倒的な販売額を誇る街。
しかしその知名度や集客力ほどには街のイメージが完成されていません。
一部の方たちのための街。
それではもったいないということで、今後の再開発がでてきたのではないかと思います。
私自身も日本橋で新しい発見がありました。あらためて旦那衆たちのところにまた行きたいと思っています。
江戸のトレンド発信基地、日本橋の老舗に、日本の企業がめざすべきブランディングの原点を見た気がしました。
日本橋でブランドづくりの方向性を感じ取りましょう。



























