ブランディング定点・定物観測

書籍広告より読み解く“ビジネスパーソンが求めていること” 2010年5月

新聞の第1面から3面くらい、多い時では5面くらいまでは、ほぼ書籍や雑誌の広告が出る、ということは、毎朝新聞を読んでいるビジネスパーソンはお気付きかと思います。これらの広告は当然ながら出版社が「売りたい本」のために広告を出しているのですが、それはニーズがあるから、ということも逆に言えるはずです。

よくある書籍のランキングでは、売り場にも左右されてしまいますし、それらは個々の書籍のランキングになってしまいます。したがって、もう少し大きなくくりで見て、今ビジネスマンが求めていることはなんだろうか、ということを知りたいと思いました。

そこで、日経新聞に掲載された書籍の広告で、各ジャンルの内容によるくくりで掲載回数を集計し、今ビジネスマンが求めていることを定点観測していきます。

なお、ビジネスから離れた書籍や雑誌は集計結果に含まれません。

2010年5月の集計結果は以下の通りです。

日経新聞に掲載された書籍の広告で、各ジャンルの内容によるくくりで掲載回数を集計し、今ビジネスマンが求めていること2010年5月

いかがでしょうか。
今月10回を超えた内容は、ビジネスのジャンルでは、グローバル経済、会計・経理、勉強のジャンルでは資産運用、人生のジャンルでは生き方です。ただし、ビジネスのジャンルでは経営戦略や組織・マネジメント、コミュニケーション、勉強のジャンルでは思考法なども多く、少し分散されていました。

まず、グローバル経済ですが、この内容は少ない時がないと思われるくらい、様々な書籍が販売されています。世界経済はお互いにリンクしているのですから、グローバル経済を意識することは、ビジネスパーソンとして当然のことではあります。

そして、もう一つ原因を推察すると、グローバル経済の流れの早さがあります。グローバル経済について書かれた本で、何万部突破!というようなベストセラーは見当たりません。

それは、グローバル経済の流れが早すぎて、あっという間にその情報が陳腐化してしまうからではないでしょうか?この流れの早さが、意思決定を鈍らせ、後手後手に回り、さらに悪循環に陥ってしまう、ということもあるはずです。今、もっとも大事なことは、精度よりもスピードです。スピードがない企業は、あっという間にライバル企業に先を越されます。

それに、今まで競合と思っていなかった企業が、いつの間にか競合になってしまう時代です。常に、周囲の動きに気を配り、そして、自らもどんどん動いていく。そのようなことがますます要求されているのです

そして、会計・経理についてですが、3月決算の企業が多く、しばらくしたら、上場企業各社の財務情報も出てきます。それをしっかり見られるようになることも、ビジネスパーソンには求められます。企業を知る際には、オープン情報は当然のこととして調べる必要があります。

しかし、財務諸表を読めなくては、せっかくのオープン情報を無駄にすることになります。財務諸表を見られることは、ビジネスパーソンの当然のスキルとして、見られるようにしておかなければなりません。

勉強のジャンルの資産運用は、少し景気が上向いてきたという雰囲気が日本国内にも漂い始め、お金を使い人が増えてきたことも、一要因かもしれません。百貨店でも超富裕層とその下の富裕層レベルでは、消費が増えてきているようです。そうすると、当然ながら個人の投資にも目が向き始めます。

そこで、勝つための投資をもっと勉強してみよう、という人たちのために、資産運用の本が出てきているのではないでしょうか。資産運用は、株からFX、土地まで様々な方法がありますので、それぞれの書籍が並んでいます。

人生のジャンルの生き方が5月は非常に多かったと言えます。こうすれば成功する、という成功方法ではなく、あくまでも、こう生きるべき、という哲学的な書籍が目に付きました。どう生きるべきかに悩む人が多い、という見方もありますが、どう生きるべきかに多くの人が関心を持っている、とも言えます。人生の生き方は色々です。色々な生き方の本を読んでみるのも良いかもしれません。

今回、気になった種類の書籍もいくつかあります。
1つ目は、『日本経済の真実』(辛坊正記・辛坊治郎著、幻冬社)です。既に22万部突破しており、広告も全五段を使っていました。ニュースキャスターとして有名な辛坊治郎氏とその実兄の辛坊正記の共著です。全五段で広告を出すということは、まだまだ売れると読んでいるのだと思われます。

2つ目は、『会話がとぎれない!話し方 やっぱり大事!!46のルール』(野口敏著、すばる舎)の第2弾『会話がとぎれない!話し方 66のルール』(野口敏著、すばる舎)です。前作も55万部突破していて、第2段も既に5万部突破しています。ビジネスを行なう上で、コミュニケーションは非常に大切です。ただ、最近様々な経営者にお会いして感じたことなのですが、どうも社内のコミュニケーションでなかなかてこずっている方もいらっしゃいました。特に、新卒社員など、若いビジネスパーソンとのコミュニケーションは苦労が多いようです。コミュニケーションは重要で、かつ難しいのです。もし、コミュニケーションに迷ったら、読んでみるのも良いかもしれません。

3つ目は、『伝える力』(池上彰著、PHP)です。池上氏は本当にいまや様々なテレビ番組から引っ張りだこですね。毎日見かけると感じるくらいに、様々な番組に出られています。池上氏の解説はなによりもわかりやすいのです。その池上氏が書いている『伝える力』という著書です。50万部を超えて売れていることも納得できます。

今回も非常に様々な気付きがありました。皆様の今後の戦略、マネジメント、また次読むべき書籍探しのお役に立てば、幸いです。
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