ブランディング定点・定物観測

B級グルメが持つブランド力

皆さま、こんにちは。

B級グルメという言葉が定着してもうずいぶん経っていますが、何故B級グルメは流行っているのでしょうか、何故次から次へと出てくるのでしょうか。その理由を差別化の8要素にひもづけて考えてみたいと思います。まずは下記のB級グルメの一例をご覧ください。 



有名な富士宮やきそばは10年間で400億円の経済効果をもたらしたとも言われています。1日にすると約1,000万円、約3万食売れていることになります。

差別化の8要素には戦略的差別化と戦闘・戦術的差別化の2種類があります。戦略的差別化とは立地、規模、のれん(社名)の3要素です。戦闘・戦術的差別化とは商品力、販売力、営業(接客)力、価格力、固定客化の5要素です。<戦略的差別化>の3要素はすぐに着手できるものではありません。これには培った歴史や伝統が必要です。

一方、<戦闘・戦術的差別化>の5要素は、今すぐにでも店舗・企業活性化のためにも実施できる項目です。来店した顧客を実際の購買行動へつなげ、リピート客化するためにも非常に重要な項目と言えます。 これをさらに5つに絞り込んだものが先ほど挙げた「商品開発」、「集客」、「接客・営業」、 「固定客化」となります。

さてB級グルメのメニューを見てみるとどうでしょうか。

大きく2つに分けることができます。 

1.昔から行われてきたその土地の風習でありそれが話題となったので地元の人にとっては
 何が珍しいのか不思議に思ってしまうパターン
   ⇒ 久留米のやきとり 静岡の餃子など

2.地域の活性化のためにここ数年で起案され広まっていったキャラクターや著名人タイアップなどで権威づけ、
 擬人化を行うことが多いケース
  ⇒ まさカリーパン、あいがけ神代カレーなど

差別化の8要素を振り分けてみるとどうでしょうか。

1. には立地、のれん(歴史)、規模の戦略的差別化を持ち合わせています。
2. は商品開発から集客、営業を行い、話題性により定着していく流れが通例です。そして2. も必ず持っている戦略的差別化である“立地”が加わります。

1. は自薦ではなく他薦です。周囲がその魅力に気づき取り入れることで他の地域へ拡大していったのです。
2. は自薦です。立地という優位性を活用してそこに商品開発と集客力を付加していくのです。

1. と2. に共通しているのはブランドの軸を作った後にそれを知らせるPRが必要だということです。
2. の時に必要なのは単に売れるから、儲けたいからというだけではブランド化するのは困難と予想されます。地元の方々の思いや今までの苦労、伝統的習慣などのリアルなストーリーを付加していかなくてはなりません。表面的なパッケージやキャラクター開発だけでは消費のアンテナが動く時代ではないのです。

すなわち、今まで各地で伝統的に長い歴史に渡って習慣としてきたことこそ戦略的差別化要素を兼ね備えた最も強いブランド力を持っている可能性があります。まずはそのようなものが自社の地域にないかを綿密に点検することです。その上でなければ立地と歴史、規模をベースに置いた商品開発を模索していくことが地方のブランド化に必要なことであると感じました。そんなことに気づかされたB級グルメの流行でした。
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