ブランディング定点・定物観測

書籍広告より読み解く“ビジネスパーソンが求めていること” 2010年2月

新聞の第1面から3面くらい、多い時では5面くらいまでは、ほぼ書籍や雑誌の広告が出る、ということは、毎朝新聞を読んでいるビジネスパーソンはお気付きかと思います。これらの広告は当然ながら出版社が「売りたい本」のために広告を出しているのですが、それはニーズがあるから、ということも逆に言えるはずです。

よくある書籍のランキングでは、売り場にも左右されてしまいますし、それらは個々の書籍のランキングになってしまいます。したがって、もう少し大きなくくりで見て、今ビジネスマンが求めていることはなんだろうか、ということを知りたいと思いました。

そこで、日経新聞に掲載された書籍の広告で、各ジャンルの内容によるくくりで掲載回数を集計し、今ビジネスマンが求めていることを定点観測していきます。

なお、ビジネスから離れた書籍や雑誌は集計結果に含まれません。

2010 年2月の集計結果は以下の通りです。

日経新聞に掲載された書籍の広告で、各ジャンルの内容によるくくりで掲載回数を集計し、今ビジネスマンが求めていること2010年2月

いかがでしょうか。
今月10回を超えた内容は、ビジネスのジャンルでは、経営戦略マクロ経済組織・マネジメントコミュニケーション会計・経理で、勉強のジャンルでは、英語と勉強法、人生のジャンルでは、生き方です。

まず、ビジネスについてですが、2010年1月と比べると、全体として内容の幅が狭まっており、その分10回を超える内容が増えたと言えます。

多い内容としては、経営戦略が増えています。この不況期にどうやって勝ち抜いていくかは全てのビジネスパーソンにとって知りたいことのはずです。だからこそ、経営戦略に関する書籍のニーズがあるわけで、さらに、企業分析の本も同時に成功事例として興味のあるものなのでしょう。

マクロ経済は、世界的な経済に関するものです。グローバル経済はある1国か限られた国に関しての書籍で、日本経済はまさに日本経済の書籍と定義しました。したがって、経済は世界が連動するものであり、日本だけ、一部の国だけでは語れず、世界全体がどうなっていくのかこそが、ビジネスパーソンの興味のあるところなのです。

組織・マネジメントはやはり、不況で業績が伸びていない時に、いかに組織として乗り切るか、ということが大切であり、社員のモチベーションをいかに高めるかは組織マネジメントとして重要なテーマなのです。

コミュニケーションについては、引き続きの人気テーマですが、強い組織を作る上でも、コミュニケーションは非常に大切なものです。また、顧客志向を掲げる上でも、お客様とのコミュニケーションは絶対的に必要なことなのです。すべてのビジネスパーソンが備えるべきスキルの一つでしょう。

会計・経理に関しては多くの日本企業が3月に決算ですので、そのためにも知っておかなければならないこととして、この時期の発行が多いのかもしれません。

次に、勉強については、またしても英語が増えました。やはり、英語は重要です。私の友人が勤める某IT系企業でも、突然社員の英語スキルを高めることが会社の方針となったようで、これから勉強を始めると言っておりました。あらゆる日本企業でもこれは起こりうることです。今からでも、初めてもよいかもしれませんね。

また、勉強法も多かったのですが、これはビジネス書しか売れてないといわれるのと同じで、今ビジネスパーソンは生き残りをかけてみんな必死で勉強しているのだと思います。

そして、人生に関する書籍では、やはり生き方に関する書籍が多いです。

今回新たな視点として、特に下記の3つのことに注目しました。
  1. やさしい
  2. テレビ
  3. ものづくり
1.の「やさしい」というのは、今回「ランチェスター戦略がマンガで3時間でマスターできる」(田岡佳子著 明日香出版社)という書籍がありました。また、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(岩崎夏海著 ダイヤモンド社)も人気があります。ランチェスターがマンガになり、ドラッカーが女子高生の小説になっているのです。難しい内容をいかに簡単にやさしく伝えるか、こうしないともしかしたらビジネスパーソンも読みたがらないのかもしれません。

ちなみに、本のタイトルの文字もちょっとやわらかい書体が使われていたりもします。やさしい、というのは現在重要なキーワードになっています。

2.の「テレビ」というのは、テレビで放送されている番組に関する書籍が売れているということです。まず、「知らないと恥をかく世界の大問題」(池上彰著 角川SSコミュニケーションズ)が売れているのですが(13万部)、テレビ朝日で放送されている「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」で池上彰さんが出演しています。出演というよりは池上さんの冠番組です。「岩崎弥太郎と三菱四代」(河合敦著 幻冬舎)は、NHK大河の「竜馬伝」で出てきます。そして、つい先日放送が終了したフジテレビ「不毛地帯」も、文庫ですが、「不毛地帯」(山崎豊子著 新潮文庫)が全5巻で広告が出ていました。文庫としては、25年以上前に出ていた作品です。

このように、テレビで話題になった番組に関連するものは書籍でも話題になるのです。テレビの影響は絶大です。フジテレビでは「エチカの鏡」という番組が放送されていますが、この番組に出た方の書籍は売れます。他にも、テレビで出た人の本などは、必ず広告にも「○○で話題」とか「○○で放送されました」などと書かれています。

3.の「ものづくり」というのは、ちょっと気になったので書かせていただきました。「シブすぎ技術に男泣き!」(見ル野栄司著 中経出版)という書籍が出ているのですが、既に8.7万部も売れており、2月に2回、1月にも1回広告が出ていました。「今こそ、ものづくり日本の技術を見直せ!」というテーマの書籍です。広告に4コマ漫画が使われていて、広告とタイトルが気になったので、紹介をさせていただきました。

やさしさは、これからの商品作りにおいても、重要なキーワードです。顧客志向になって、それはお客さんにとって簡単なのか、楽なのか、やさしいのかと、検討することが大切です。

また、テレビは以前に比べて広告においてもハードルが下がっています。それでも、効果はまだまだすごくあります。テレビの活用も今だからこそ改めて検討できるのではないでしょうか。
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