ブランディング定点・定物観測

書籍広告より読み解く“ビジネスパーソンが求めていること” 2010年1月

新聞の第1面から3面くらい、多い時では5面くらいまでは、ほぼ書籍や雑誌の広告が出る、ということは、毎朝新聞を読んでいるビジネスパーソンはお気付きかと思います。これらの広告は当然ながら出版社が「売りたい本」のために広告を出しているのですが、それはニーズがあるから、ということも逆に言えるはずです。

よくある書籍のランキングでは、売り場にも左右されてしまいますし、それらは個々の書籍のランキングになってしまいます。したがって、もう少し大きなくくりで見て、今ビジネスマンが求めていることはなんだろうか、ということを知りたいと思いました。

そこで、日経新聞に掲載された書籍の広告で、各ジャンルの内容によるくくりで掲載回数を集計し、今ビジネスマンが求めていることを定点観測していきます。

なお、ビジネスから離れた書籍や雑誌は集計結果に含まれません。

2010 年1月の集計結果は以下の通りです。

日経新聞に掲載された書籍の広告で、各ジャンルの内容によるくくりで掲載回数を集計し、今ビジネスマンが求めていること2010年1月

いかがでしょうか。
今月10回を超えた内容は、ビジネスのジャンルでは、マクロ経済組織・マネジメントコミュニケーションで、人生のジャンルでは、生き方です。

まず、ビジネスについてですが、2009年12月と比べると、全体として内容の幅が広がっています。つまり、いかに他のビジネス書とかぶらないように、ニッチに独自性を出そうとしていると言えます。

出版不況と言われるこの時代に売れているのはビジネス書だけ、と言われています。したがって、売れるビジネス書を出版社としてはどんどん出していきたいのでしょう。しかし、似たような内容では、先に出された良著には勝てませんので、いかに他のビジネス書と違うものを書くか、ということが重要になるのです。

多い内容としては、先月も多かったのですが、さらにマクロ経済は増えています。特に、海外の経済に関することが多く、アメリカや中国の経済はやはり日本の景気にも大きく影響を与えますし、ビジネスパーソンにとっては注目すべき問題なのでしょう。

組織・マネジメントも増えました。不況期、また業績が伸びていない時は、社員のモチベーションは落ちてしまうことが多いです。社員のモチベーションが落ちれば、さらに業績も落ちていってしまい、悪いスパイラルに入ってしまいます。したがって、こういった時期にこそ、社員のモチベーションをいかに高めるかは組織マネジメントとして重要なテーマなのです。

また、4月は新たなスタートとして組織変更があったり、新入社員が入ってきたりする時期ですので、人事部が組織について、改めてしっかり考えるという時期なので、組織・マネジメントに関する書籍は1月に発売されることが多い ということもあるのかもしれません。

コミュニケーションについては、昨年から引き続きの人気書籍もあり、いかにビジネスにおけるコミュニケーションが難しいか、が見受けられます。直接会う場面、メール、電話、など様々な場面やツールがありますが、その時々で、ビジネスパーソンとしてしっかりとしたコミュニケーションを取れることが大切になります。

そして、人生に関する書籍では、やはり生き方に関する書籍が多いです。先月も書きましたが、どう生きるかは人間の永遠のテーマであり、特に今の不況期において、先が見えないと悩んでいるビジネスパーソンに向けて書かれている のでしょう。

今回新たな視点として、特に下記の3つのことに注目しました。
  1. 稲盛和夫氏
  2. 習慣
  3. 数字
1.の「稲盛和夫氏」ですが、やはりJALのCEOを受諾したこともあり、大注目のようです。稲盛氏は1月の1ヶ月間で3回も書籍広告が載っていました。さらに、『生き方』(稲盛和夫著 サンマーク出版 73万部!)は全5段(記事の下の広告スペースは通常書籍広告は何冊か掲載されますが、1つの広告しか掲載されていない状態。)で広告が掲載されていました。いかに、稲盛氏が日本中から今注目されている経営者であるかがわかります。特に今はビジネスの上で注目されていますので、どういった思考で経営を行なっている人物なのかを知っておくことはよいことだと思います。

2.の「習慣」というのは、『○○の習慣』とか『 ○○の習慣術』のように、習慣に関する書籍が多かった、ということです。人は習慣の生き物とはよく言います。したがって、良い習慣を心がけることは、最も効率的に成功に近づけるということです。良いことは継続し、習慣化したい、その大切さと効果が期待されている のでしょう。

3.の「数字」というのは、書籍のタイトルに数字が使われていることが多いと言うことです。数字は相手の注目を集める効果的 なもので、数字があると、具体的に理解しやすく、記憶もしやすいと言われています。ここに一部ですが、数字の入ったタイトルをあげます。

脳に悪い7つの習慣』(林成之著 幻冬舎)
3分で人を見抜く』(野中聖治著 明日香出版社)
1分間勉強法』(石井貴士著 中経出版)
1分間の日記で夢は必ずかなう!』(今村暁著 フォレスト出版)
33歳からのルール』(小倉広著 明日香出版社)

また、ベストセラーの『会話がとぎれない話し方66のルール』(野口敏著 すばる舎)も数字が入っていますね。
時間に関する数字は、短ければ短いほど、なんとなくすごそうに感じますよね

時流を知る上での参考と共に、書籍を書こうと思っている方や、DMなどのタイトル、キャッチコピーに迷われている方の参考として、ご活用いただけたら幸いです。
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