■高齢社の紹介
今回の事例は、高齢者専門の人材派遣会社「高齢社」です。登録者は60歳以上の方しかいません。テレビや雑誌、新聞に取り上げられているので、ご存知の方も多いと思います。高齢社の上田研二会長にお会いする機会がありましたので、レポートさせて頂きます。
60歳で定年すると「毎日が日曜日」です。最初はゴルフやマージャン、飲み会などで楽しく過ごすのですが、半年もすると飽きてしまう。そして、家でゴロゴロしていると、最初は良いのですが、そのうち、家族から煙たがられ、居心地が悪くなり、最後は苦痛になると言います。
そして、何よりも「まだ働ける!まだ働きたい!」という思いがある高齢者の方が、たくさんいらっしゃいます。日本は、これから高齢者が増えて行きます。しかも、少子化です。高齢者の労働意欲を活用することで、解決出来る社会構造的な課題は多いのです。
そこで、生まれたのが「高齢社」です。2000年に設立以来、売上も順調に伸びています。リタイア後も働きたい高齢者はたくさんいますので、人材募集に困ることもありません。この5年間で売上は8倍に拡大しています。定年制はありません。そして、離職率はほぼゼロです。
高齢者の方ですので、そんなに重労働は出来ませんし、長時間労働も出来ません。そこで、二人一組で一人分の仕事をこなすワークシェアリングを実施しています。その結果、登録社員数に対する就労率の高さが70%に達しています。一般の派遣会社の就労率が10%程度なので、驚くべき数字です。
登録している高齢者の方も仕事が多くあった方が良く、短時間で収入が多少目減りしても稼動が多いほうがうれしいので、実に理に適ったシステムです。一方、派遣会社の使う方のクライアント企業にとっても、通常の派遣社員を雇う程でも無い軽い仕事を依頼出来たり、支払う時給を安く出来たり、経験が無いと出来ない知見がいる仕事を任せたり、高齢者を起用するメリットは多いのです。
しかも、高齢者を活用するという社会的意義の大きいビジネスです。クライアント企業のブランディングにもつながります。まさに、売り手よし 、買い手よし 、世間よしの三方よしの事業モデルです。また「亭主には、適当に働いてほしい」という奥さまにも喜ばれいます。
60歳で定年すると「毎日が日曜日」です。最初はゴルフやマージャン、飲み会などで楽しく過ごすのですが、半年もすると飽きてしまう。そして、家でゴロゴロしていると、最初は良いのですが、そのうち、家族から煙たがられ、居心地が悪くなり、最後は苦痛になると言います。
そして、何よりも「まだ働ける!まだ働きたい!」という思いがある高齢者の方が、たくさんいらっしゃいます。日本は、これから高齢者が増えて行きます。しかも、少子化です。高齢者の労働意欲を活用することで、解決出来る社会構造的な課題は多いのです。
そこで、生まれたのが「高齢社」です。2000年に設立以来、売上も順調に伸びています。リタイア後も働きたい高齢者はたくさんいますので、人材募集に困ることもありません。この5年間で売上は8倍に拡大しています。定年制はありません。そして、離職率はほぼゼロです。
高齢者の方ですので、そんなに重労働は出来ませんし、長時間労働も出来ません。そこで、二人一組で一人分の仕事をこなすワークシェアリングを実施しています。その結果、登録社員数に対する就労率の高さが70%に達しています。一般の派遣会社の就労率が10%程度なので、驚くべき数字です。
登録している高齢者の方も仕事が多くあった方が良く、短時間で収入が多少目減りしても稼動が多いほうがうれしいので、実に理に適ったシステムです。一方、派遣会社の使う方のクライアント企業にとっても、通常の派遣社員を雇う程でも無い軽い仕事を依頼出来たり、支払う時給を安く出来たり、経験が無いと出来ない知見がいる仕事を任せたり、高齢者を起用するメリットは多いのです。
しかも、高齢者を活用するという社会的意義の大きいビジネスです。クライアント企業のブランディングにもつながります。まさに、売り手よし 、買い手よし 、世間よしの三方よしの事業モデルです。また「亭主には、適当に働いてほしい」という奥さまにも喜ばれいます。
■高齢者のマーケット
その高齢者のマーケットを俯瞰してみますと、いくつかの気づきがあります。「出生数:106万人、死亡数:107万人」2005年厚生労働省人口動態統計の結果です。日本は、いよいよ人口減少時代に突入したようです。
人口はその後増加に転じる事は無く、2100年には、日本の人口は現在の半分になると予想しているデータもあります。「人が減る=労働生産が減る=消費が減る」という最もシンプルな経済予測です。
そんな中、比率が増えていくのが、高齢者のマーケットです。日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上の人口比率)は、現在約25%。実に4人に1人が高齢者です。この比率が2030年には35%の達する見通しです。
また50歳以上のアクティブシニア層も入れると、12年後の2023年の時点で、総人口の半分の50%が50歳以上が占めているという試算です。
そして注目すべきは、今から15年後に団塊世代が65歳以上になるという事実です。バブルを謳歌して「ジャパンアズナンバー1」と言われた経済を作ってきた世代です。この団塊の世代は、700万人もいます。
新しいモノが好きで、教育水準が高く、プライドが高い世代です。ITスキルも高いですから、今までの高齢者像とは明らかに違う層です。私の周りにいる50歳前後の方は、みなさん元気で、おしゃれで、粋な方ばかりです。そういう人たちが10年経っても大人しくなるとは思えません。
この元気で優秀な高齢者に引退後も働ける場をつくることは、日本経済の大きな課題です。この魅力的なマーケットを攻略すべく様々な業界がアプローチしています。
人口はその後増加に転じる事は無く、2100年には、日本の人口は現在の半分になると予想しているデータもあります。「人が減る=労働生産が減る=消費が減る」という最もシンプルな経済予測です。
そんな中、比率が増えていくのが、高齢者のマーケットです。日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上の人口比率)は、現在約25%。実に4人に1人が高齢者です。この比率が2030年には35%の達する見通しです。
(出典:株式会社シニアコミュニケーション シニアマーケットデータより)
また50歳以上のアクティブシニア層も入れると、12年後の2023年の時点で、総人口の半分の50%が50歳以上が占めているという試算です。
(出典:株式会社シニアコミュニケーション シニアマーケットデータより)
そして注目すべきは、今から15年後に団塊世代が65歳以上になるという事実です。バブルを謳歌して「ジャパンアズナンバー1」と言われた経済を作ってきた世代です。この団塊の世代は、700万人もいます。
新しいモノが好きで、教育水準が高く、プライドが高い世代です。ITスキルも高いですから、今までの高齢者像とは明らかに違う層です。私の周りにいる50歳前後の方は、みなさん元気で、おしゃれで、粋な方ばかりです。そういう人たちが10年経っても大人しくなるとは思えません。
この元気で優秀な高齢者に引退後も働ける場をつくることは、日本経済の大きな課題です。この魅力的なマーケットを攻略すべく様々な業界がアプローチしています。
■高齢社のブランディングとPR
ストレートな社名もうけて、多くのマスコミに取り上げられました。「ガイアの夜明け」にも出たし、NHKの特集では世界中に放映されたそうです。
日経ビジネスでは、当初、高齢者の特集の一部として紹介する予定だったのが、面白い会社だからということで、高齢社だけの特集に変わり、4ページにも渡り紹介されたそうです。上田会長の「高齢者に生涯現役で、いきいき働ける社会を作りたい」という志が素晴らしいのですが「高齢社」というストレートな会社のネーミングも良かったのだと思います。
等々が「高齢社」が小さくても強いブランドになれた要因だと捉えています。
日経ビジネスでは、当初、高齢者の特集の一部として紹介する予定だったのが、面白い会社だからということで、高齢社だけの特集に変わり、4ページにも渡り紹介されたそうです。上田会長の「高齢者に生涯現役で、いきいき働ける社会を作りたい」という志が素晴らしいのですが「高齢社」というストレートな会社のネーミングも良かったのだと思います。
- 経営理念に明文化= 社員≧顧客≧株主(人本主義)社員を大切にする「知恵と汗と社徳」を重視した企業風土
- 解りやすい記号、ストレートな社名=高齢者専門の人材派遣会社
- 循環型経営、ガラス張り経営=経常利益の30%社員の還元、会社の数字はすべて公開している
- 「日本いちばん大切にしたい会社」坂本光司教授の著書で紹介= 「なぜこの会社はモチベーションが高いのか」と「ちいちゃくても、世界一誇りにしたい会社」で紹介される。坂本教授が講演などで紹介してくれる
- 社会貢献=フィリピンのストリートチルドレンを援助。自主制作映画のドキュメンタリードラマ「マリアのへそ」を支援している
■上田会長の夢
今後は、別の会社に高齢社のノウハウは伝授して、業種別に高齢者を活用した人材ビジネスを立ち上げる構想をお持ちです。もしこのビジネスモデルを他業界で展開してくれる方がいれば、喜んでノウハウを提供してくれそうです。
しかも、フランチャイズ加盟金のような多額な費用が掛かるわけではないようです。但し、金儲けだけが目的の会社とは付き合わない。人徳ならぬ「社徳」のある会社と一緒にやりたいと仰っています。
昨年、高齢者活用連絡協議会も発足させています。上田会長には「75歳まで体力・気力・知力に合わせて働くのが当たり前の国づくり」という夢があります。「高齢社ブランドが、社会を変え、国を変え、世界を変えたい。」という思いです。
本当に世界に誇れる日本の中小企業です。広告宣伝の専門家としては、こういう「いい会社」をPRしなくてはと切に思います。中小企業のブランディングは、大手との差別化が前提になりますから、高齢社さんのように、思い切ってターゲットを絞り込むことが、ひとつの条件になるようです。
しかも、フランチャイズ加盟金のような多額な費用が掛かるわけではないようです。但し、金儲けだけが目的の会社とは付き合わない。人徳ならぬ「社徳」のある会社と一緒にやりたいと仰っています。
昨年、高齢者活用連絡協議会も発足させています。上田会長には「75歳まで体力・気力・知力に合わせて働くのが当たり前の国づくり」という夢があります。「高齢社ブランドが、社会を変え、国を変え、世界を変えたい。」という思いです。
本当に世界に誇れる日本の中小企業です。広告宣伝の専門家としては、こういう「いい会社」をPRしなくてはと切に思います。中小企業のブランディングは、大手との差別化が前提になりますから、高齢社さんのように、思い切ってターゲットを絞り込むことが、ひとつの条件になるようです。
























